2024年4月26日(金) 16:20--17:50
理学研究棟 2階 201室
大野 走馬 氏 (早稲田大学)
実キリングスピノールを持つ多様体上のRarita-Schwinger場
アブストラクト
Rarita-Schwinger方程式は,gravitonの超対称性パートナーであるgravitinoを記述するとして,RaritaとSchwingerによって1941年に初めて導入された.Rarita-Schwinger場(以後RS場)はその方程式の解であり,Dirac作用素のスピン3/2版のRarita-Schwinger作用素のkernelとして定義される.最近,RS場は数学的にも調べられているが,分かっていないことも多い.従って特殊な幾何構造を持った多様体上でRS場を数えるという問題は重要である.本講演では,実キリングスピノールを持つ多様体の中でも特にnearly Kähler多様体とnearly parallel $G_2$多様体におけるRS場について紹介する.
横国大幾何トポロジーセミナー
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